ダウンライトは、おしゃれな空間づくりにひと役買う、スタイリッシュな照明です。しかし中には、ダウンライトを取り付けて後悔している方もいるようです。どうしてダウンライトを設置して後悔してしまう方がいるのでしょうか。
本記事では、ダウンライトが「いらない」と言われてしまう理由や、賢い活用方法を紹介します。
ダウンライトとは?
ダウンライトとは一般的に、天井に埋め込んで取り付ける小型の照明のことを指します。天井にカップ型の電気器具がはめ込まれていて、中のLED電球で天井から床に向けて光がまっすぐに降りてくるタイプの照明です。
ダウンライトの特徴として、1つの器具で照らせる範囲が狭いことが挙げられます。スポットライトのように特定の場所をおしゃれに照らすことができる反面、全体を均一に照らすことには適していません。デザイン性は高く、インテリアにこだわった家では採用されることがよくあります。
ダウンライトには天井埋め込み式と、交換可能器具式の2種類があります。
LED電球を交換するとき、天井埋め込み式の場合はカップ型の器具が電球と一体型になっているため、業者へ依頼しなければなりません。
交換可能器具式であれば、カップ内部がソケット状に作られていて古いLED電球だけを取り外せます。そのためソケットに合ったサイズの新しい電球を購入し、自分で交換することができます。
ダウンライトがいらないと言われる理由とは?
おしゃれなダウンライトが一般的な住宅では「いらない」と言われてしまう理由の一つが、光源が弱いことです。
ダウンライトは本来、部屋全体をまんべんなく照らすためのものではありません。一個のダウンライトで照らせる範囲が狭いのが特徴です。ダウンライトで部屋全体を照らそうとすると、複数個を設置しなければならず費用もかかります。
またダウンライトは真下に向けてLEDライトを照らすので、目に光が直接当たるとまぶしいと感じることが多いでしょう。天井に設置するシーリングライトに比べて、光源の位置が目立ちやすいだけに、配置のバランスも難しいといえます。
LED電球が切れたときには交換が必要ですが、複数の照明を設置することも多いので、交換費用が高くなりがちです。電球だけ交換すればいい場合も、ダウンライトの数だけ電球が必要になります。製品によっては天井に埋め込む部品から丸ごと交換になるケースもあり、この場合はさらに交換費用が高額になるでしょう。
ダウンライトの本来の使い方・メリットとは?
ダウンライトにはメリットもあります。ダウンライトの本来の使い方を理解できると、ダウンライトのメリットを活かした使い方ができるでしょう。
ダウンライトは本来、明暗を作って空間を演出するためのライトです。部屋全体を明るくするためのものではないため、部屋全体を明るくしたいときは工夫が必要になります。
食事をする、子どもが勉強をするなどの用途で使う部屋は、光を明るくしておいた方が使い勝手が良いでしょう。明るい部屋にしたい場合は、シーリングライトの利用がおすすめです。ダウンライトを使いたい場合も、シーリングライトを併用するなどの工夫が必要です。
ダウンライトはあくまでも補助的な照明として、照らせる範囲をよく確認しながら使用すると良いでしょう。
また、天井に埋め込まれるタイプのライトなので、電球自体が天井から飛び出すことがなく、部屋がすっきり見えるでしょう。シーリングライトのように、カバー部分にホコリやゴミが入ることもないのでお手入れも楽です。
夜間に明るくする必要のない寝室や、雰囲気を重視したいリビングの一角、廊下など、明暗を作っておしゃれな演出をしたい場所には、ダウンライトがおすすめです。
新築にダウンライトをうまく導入するコツを紹介
新築住宅にダウンライトを使いたいときは、どのように使えば良いでしょうか? ここでは新築にダウンライトを導入する上手な方法を紹介します。
照明の個数・位置を熟考する
ダウンライトは一つひとつが小さな照明です。狭い範囲しか照らすことができませんが、点灯したときは強い光を放つので目立つものでもあります。天井に埋め込んでしまうため、一度設置したら場所は変更できません。そこで設置する前に、照明の個数と位置を熟考することが大切です。
ダウンライトには、角度調節ができるものと、できないものがあります。部品を動かして光の向きを変えられるものを「ユニバーサルタイプ」、角度調節ができないものを「ベースタイプ」と呼びます。例えばダウンライトの下にテーブルを設置する場合、天井側にベースタイプのダウンライトを設置してしまうと、あとから模様替えをしたくなったときもテーブルの位置を動かせなくなる可能性があります。模様替えをする可能性がある場合や、部屋の用途を変えるかもしれない場合は、ユニバーサルタイプのダウンライトを選ぶと良いでしょう。
また、ダウンライトには、ライトの真下だけを集中的に照らす「集光タイプ」と、やや広い範囲を懐中電灯のように照らす「拡散タイプ」があります。照らしたい範囲の広さによって商品を検討することも大切です。
照明の個数や位置を考えるためには、照明の下に何を置きたいか、部屋をどう使いたいかも考えましょう。また、ライトが点灯したときのことを想像しつつ、インテリアデザイナーと相談するのがおすすめです。
ロフトなどに使用する
狭い場所には、ダウンライトを使うのがおすすめです。照明そのものが天井に埋め込まれるので場所を取らず、空間をすっきりさせることができるでしょう。またダウンライトの光量でも狭い空間なら明るく過ごせます。
ロフト、廊下、玄関、物入れ、ウォークインクローゼットなど、ダウンライトはさまざまな狭い場所で活躍します。洗面所では補助的な照明が必要になることもありますが、デザイン性の高い水回りを演出したいときはダウンライトの利用も検討してみましょう。
すでにダウンライトを導入していて、「いらない」と感じている人の対処方法
導入したダウンライトが自分の生活に合わないと感じることもあります。すでにダウンライトを導入している場合の対処方法を紹介します。
シーリングと併用する
設置されているダウンライトが「いらない」と感じるのは、もっと明るい部屋が好みだからかもしれません。部屋の隅まで照らされていない、あるいは手元をもっと明るくしたいと考えている場合は、シーリングライトを併用してみましょう。
シーリングライトを取り付けるための引っ掛けシーリングは、業者に依頼すれば後付けもできます。シーリングがあれば部屋全体を明るく照らせるため、補助的にダウンライトを使うという選択もできるようになります。
部屋の壁を白くする
部屋の壁を白くすることで、ダウンライトを有効利用できるようになるかもしれません。
照らせる範囲が狭いダウンライトですが、白い壁ならば光を反射します。壁を白くすれば本来の光量よりも明るく感じられるだけでなく、部屋全体を広く見せる効果もあるのです。
したがって、もしも現状の壁が白くない場合は、白い壁に変えてみることをおすすめします。光の角度を変えられるダウンライトならば、あえて白壁に向けて照らすことでさらに部屋を明るく見せられるかもしれません。
ダウンライトを入れ替える
現在、ほとんどのダウンライトでLED電球が使われています。しかし設置から時間が経過している場合、ダウンライトの中に入っている電球が白熱電球、もしくは蛍光灯ということもあり得ます。
古い白熱球や蛍光灯の場合は、新しいLED電球に比べて明るさが劣ります。LED電球に変更すれば明るくなるばかりか、電球の寿命が延び、交換の手間が少なくなるでしょう。
さらに電球の色を電球色から昼光色に変えるか、光の強さや向きを調整できるライトに入れ替えるなどして工夫してみましょう。
入れ替えたダウンライトは売却できる
不要になったダウンライトは業者に買取をしてもらうことができます。
買取に際しては、引き取り業者に梱包してもらうことができたり、自己負担額はゼロで買取金額を出してもらえたりと、業者によっていくつものメリットがあります。
買取に出すメリットとは
まずダウンライトを買取に出すためには、天井からダウンライトを取り外さなくてはなりません。ダウンライトの取り外しについては、買取業者に依頼すれば任せられるケースが多いので、取り外しの手間がいりません。
ダウンライトの取り外しにかかる料金は業者によって違いますが、無料のところもあります。買取以外の処分方法もありますが、売却価格によっては買取が最もお得な方法です。
買取に出す場所とは
ダウンライトを買取に出せる場所はいくつかあります。
まずスタンダードなのが買取業者です。ダウンライトを買い取る中古品の業者はいくつもあり、出張買取方式、宅配買取でも自宅まで引き取りに来てくれる方式などさまざまです。
リサイクルショップでも、ダウンライトの買取をしてくれる場合があるので、買取をしているか、取り外しをしてくれるか、などを問い合わせてみましょう。
自分でオークションサイトに出す方法もあります。照明交換の際に業者に取り外してもらったものを出品しましょう。落札者が決まったあと壊れないよう梱包し、発送します。
高額買取のコツとは
ダウンライトの高額買取のコツは、付属品もセットで買取に出すことです。ダウンライトの構造は、まずソケットのついたカップの部分、コーンと呼ばれる床から見えるカバーの部分、そして電球です。取り付けのときにもらった取扱説明書があればなお良いでしょう。
できるだけまとめて買取に出すと高額になる傾向があるため、取り外しはまとめて行うほうが賢い選択です。
まとめ
ダウンライトは設置したときにおしゃれさを感じても、実際使用していくと明るくないと感じることがあります。生活の中で不便さを感じてしまったときは、シーリングと併用するなどの方法で活用できるかもしれません。
ダウンライトを取り外して、別の照明にするという方法もあります。照明を交換するときは、ダウンライトを買取に出すのがおすすめです。
サテイGO!は査定したい商品を写真に撮影し、LINEで送るだけで買取を査定できます。査定対象も豊富なので、ダウンライト買い替えの際にはぜひサテイGO!へ買取依頼を出してみましょう。