建物などを工事する場合に必要になる電線ですが、施設など建物を壊す際には不要になった電線が大量に出ます。これらの電線は、廃棄すれば処分料がかかりますが、銅でできている電線は高価に売ることができるかもしれません。
そこで、この記事では電線の種類などについて説明するとともに、電線を高く売るコツや注意点を見ていきましょう。
電線は高く買い取ってもらいやすい
一口に電線といってもさまざまな種類がありますが、いずれも通電性に優れた銅が使われていて、銅の価値が高いために電線は高く買い取られます。中でも電線から被覆をとった銅線は第1号銅線と呼ばれたりピカ線と呼ばれており価値が高いです。そのため、高く売れる可能性があります。
銅の価格は日々変動するので、価格が下がっている時より上がっている時に売却したほうが高く売れるケースが多いです。しかし多くの場合、銅は高価で買い取りされるため、電線が盗まれる事件も頻繁に起きています。
実際に2021年3月には、太陽光発電施設から電線を盗んだ外国籍の男2人が静岡県で逮捕されました。この事件で男らは各地で39件、被害総額は7,000万円に上る電線の窃盗を繰り返していたことが分かっています。
買取価格は電線の種類に左右される
電線を売る際の価格は電線の種類によって変わります。主な電線としては電力用電線、巻線、通信用電線などの種類があり、それぞれの電線も用途によってさまざまです。ここでは代表的な電線の種類について説明します。
電力用電線
電力用電線は、発電所で発電された電気の変電所への送電、変電所で電圧を下げた電気の家庭や工場、オフィスへの送電、さらに電灯や機械設備などへの配線などの役目があります。それぞれの役目によって、架空送電線、地中送電ケーブル、配電用電線が使われています。
それぞれに使用される電線の種類も豊富です。例えば私たちが身近で目にすることもある一般建築物や設備配線用の屋内配線では、ビニル絶縁ビニルシースケーブル(VV)、600Vビニル絶縁電線(IV、HIV)、高圧・低圧架橋ポリエチレンケーブル(CV)が使われています。
巻線
巻線は電気機器内部のコイルとして使用されます。機械エネルギーを電気エネルギーに変換して発電する場合や、電気エネルギーを機械エネルギーに変換して動力を得る場合があります。大きな物では発電所、小さなものでは腕時計など、さまざまな電気機械、通信機器に広く使用されているのが特徴です。
巻線の導体材料は主に銅が使われていますが、アルミも使われます。近年までは絶縁材料には綿や絹、ガラス繊維、フィルムなどを巻き付けた横巻き線と、各種エナメルワニスを焼き付けたエナメル線がありましたが、最近では新しい絶縁材料が使用された巻き線が多くなっています。
通信用電線
電気信号で情報伝達を行う電気通信のうち、電線を利用するのが有線通信、電磁波を使うのが無線通信で、有線通信は電話やコンピュータネットワークに使用されています。
電話用ケーブルは、市内線路用には市内ケーブル、市外線路用には長距離都市間に光ファイバケーブルが使われ、1回線で多数の通話が可能になる多重化伝送方式がとられています。
光ファイバケーブルは細く、軽いうえに情報伝達量が多い特長があります。加えて電磁誘導や雷害がないため理想的な通信ケーブルです。公衆通信、都市型CATVなど幅広い分野で利用されています。
電線を高く買い取ってもらうコツとは
電線は銅が含まれているので、高く売れる可能性がありますが、買い取ってもらえない場合もあります。ここでは電線を売るコツについて解説します。
できるだけまとめて買い取りに出す
電線を少しでも高く売るためには、バラなど単体で売るのではなく、できるだけまとめて買い取ってもらう方法がおすすめです。電線は銅ですが、貴金属のように価値はあまり高くありません。そのためまとまった数でないと買い取りを断られる場合もあります。
一般的に金属類は、1kgから買取できることが多いです。ただし業者によっては10kg未満だと買い取ってくれないケースもあるため注意が必要です。
ピカ線を買い取りに出す
ピカ線とは、電線の被覆をはがした不純物のない銅線のことです。光沢があることからピカ線と呼ばれ、特一号銅線とも言います。基本的には断面が1.3ミリ以上あるもので、それより細いものはピカ線とは言いません。電線として使用される銅は純度が高く、変色したり、焼けたりしているものはランクが下がります。
ピカ線は不純物がないうえ、銅は工業用製品にはなくてはならないものなので、高く値段で売れる可能性が高いといえます。
銅の取引価格が高いときを狙う
銅の価格は日々変動しています。これは金属相場が毎日更新されているためで、電線は銅の相場が高いときの方が高く売れる可能性が高いです。
銅など非鉄金属を専門に扱う世界最大の先物取引所がロンドン金属取引所(LME)で、世界基準で取引相場が公表されています。また日本の相場は、LMEを基準にJX金属が発表する国内銅建値が基準です。
このためスクラップの買取情報は、LMEやJX金属の最新の価格情報を確認しておくことがポイントになります。
まとめ
電線は銅が使われているので、高く売れる可能性があります。電線をできるだけ高く売るためには、まとめて買い取りに出すようにします。また、被覆をはがしたピカ線なら、高く売れる可能性が高いです。この他、銅の相場が高いときに売ることも大切なポイントです。
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